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■2007年07月08日(日)
FCKの練習試合結果とトビーがFCKにのぞんだ金額を試算してみた
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FCKが昨日早速、新シーズン最初の練習試合をカイザースラウテルンとやっています。これ、チーム略称がFCK同士の対戦なんですよね、検索で「FCK」といれた結果でよくカイザースラウテルン絡みのページをひいては「違う〜」と思ったことが過去に何回も。そんな試合は0-3でFCKの勝ちなのですが、前半と後半でメンバーの殆どを入れ換えてるので交代部分を見るとわらってしまったり。びっくりしたのがアントンが右サイドバックでやってることで、彼がヤコブセンの代わりになるんだろうか?もちろんまだまだお試しなんだと思いますが、オスカル君が左右どっちでも出来るので、サイドはこの2人とニクラス・イエンセンの3人で回すことになるのかもしれませんね。次の試合は10日のシャルケ戦、結構日程が詰まってるなあと思うのですが、冷静に考えると開幕の18日まであと10日なのですよね、早いものです。
ところで「誰がトビーの番号をつけるんだろ?」と思っていたら、移籍してきたビュルツ選手(若手ちゃんなのでビュルツ君でもいいか(笑))がつけるんですね、デンマーク代表の次の世代を担うらしいボランチ候補生。ただ移籍が金曜で間もないことから、昨日の練習試合ではクビスト君がフル出場でトビーの場所に入っていました。レギュラークラスでフルで出たのって彼とグラフガールドだけなんですが、クビスト君はトビーの穴を埋めるべく大特訓中なのかもしれません。一生懸命ないい子なのでビュルツ君と切磋琢磨してくれれば代表的にもいいのかも?二人ともレギュラーでやりたいだろうからそのあたりのコントロールは上手くやって欲しいものです。なんて、ビュルツ君が実際に6番つけてるのを写真とかで見たら、思わずユーミンのノーサイドが頭に流れてきそうな気もしつつ(♪同じ〜ぜ〜ッケン誰か〜がつけ〜て また次〜のシーズンをかけてゆく〜〜……)。そして誰がキャプテンだったかが公式の結果だけではわからないのですが、フル出場ということもあるしやっぱりグラフガールドなのでしょう。トルコの新聞には実はグラフガールドも「ベシクタシュ!?」とかいう見出し記事で出てたりするのですが、ないない!
ところでトビーの移籍に関して、「一体、トビーはどれぐらいの給料アップをFCKに望んだのだろう?」ということが前から気になってたので、ここでデンマークの税制を確認してちょっと試算してみました。まずデンマークの税率ですが、サイトを検索して見つけた数字はとりあえず以下のような感じです。
--------------------------------------------------------- 所得税(国税) 3万9,500クローネ以下:0% 3万9,500クローネ超〜27万2,600クローネ以下:5.48% 27万2,600クローネ超〜32万7,200クローネ以下:6.0% 32万7,200クローネ超:15.0% 地方税は、居住する地方自治体によって税率が異なるが、平均33.3%。 教会税0.7%。 所得税、地方税合計課税税率を最高59%とする。 上記に加え、労働市場貢献金(控除前の所得の8%)、労働市場貢献金特別年金(1%)を支払う必要がある。ただし、労働市場貢献特別年金は、2004年の特別減税により、2004〜2007年は一時的に免除されてる。 ---------------------------------------------------------
サッカー選手は収入がトップクラスになるはずなので、FCKのレギュラークラスだと所得税+地方税では最高税率の59%がかかるようです。これに教会税0.7%と労働市場貢献金8%を足したおおよそ68%が税率になります。た、高い!まあでも日本でも高所得者になると半分持って行かれるので、しょうがないのかな。ちなみにスウェだと最高税率でも60%ぐらいらしいのですが内訳が違っていて、所得税25%に地方税が35%みたいな感じです。なので、所得税だけを見て「デンマークよりスウェーデンのが税率が高い」「スウェーデンがヨーロッパで一番税率が高い」と言われてたりしますが、それは間違い。デンマークのが合計では高くなるのですね。
そしてサッカー選手みたいな特殊技能?をもった外国籍の人には「デンマークでの勤務開始後3年にわたり課税対象所得の25%を控除することができる」という特例措置があって、トビーは今年までそれを3年間享受することができていました。ということで、ここでトビーのお給料の手取りを計算して、昨年までと今年からでどれだけ違っていたのかを計算してみます(控除とかやり方あってるのかちょっと不安ですが)。
まず感覚的にわかりやすいように昨年の月額お給料35万dk×12=年間420万dkを日本円に換算してみます。×22円ぐらいなので9240万円。これの大体68%にあたる6283万を税金でもっていかれるので、今年からの手取りは年棒据え置きなら2957万になるはずでした。じゃあ昨年まではいくらもらっていたのかというと、まず税金を算出する所得から25%を控除しないといけません。9240万円×0.25ということで2310万円の控除、これをお給料から引いた6930万円に税金がかかることになります。これに68%をかけた4712万円を所得から引いた4528万円が昨年までの手取りですね。つまり手取りベースで見ると、昨年までは4528万だったのが今年からは2957万というかなりのダウンになるわけです。
で、トビーの要求はおそらく、免除がなくなっても前と同程度の額が欲しいということだったと予想されるので、68%もっていかれる状態で昨年と同じ4528万円をもらうケースを逆算すると1億4,150万円必要、dkになおすと約643万2000dk必要になります。昨年発表されたFCKの年棒一覧によると、トップはグラフガールドの月額45万dk×12=年額540万dkなので、それより103万2000dkも上、トビー自身で見たら420万dk→643万2000dkなので、223万2000dkものアップ、これは率にすればなんと53%ものアップです。
この要求を呑むのはクラブとしては無理でしょう!
何度も言うようにFCKはもちろん金持ちクラブなので物理的には可能です。でもトビーをこれだけあげたら他の選手にもそれなりのアップが必要で、それはSASリーグ全体の経済構造をぶちこわすことになってしまいます。ただでさえFCKはSASリーグの他のチームから主力を引き抜きまくりで、戦力的なバランスをここ最近は壊してるんじゃないのかなあと心配してしまうのですが、それに加えて経済バランスまで壊したらリーグがめちゃくちゃになってしまいます。そんな感じでトビーもチームもどうしたものかと思っているところへガラタサライから高額オファーが来てしまえば、こうなる結果は明らかだったのかもしれません。
しかしデンマークだとトビークラスの選手でも手取りって2957万程度なんですね(まあ一般人から見ればもちろん高額ですが)。きっとトビーもトビーなりに電卓叩いて将来をいろいろ考えたんじゃないのかなあと思います。「お金じゃないよ」と言われる移籍でそれも正しいとは思いますが、一方でお金関係の部分も決して少なくはなかったとも思っています。トビーの未来予想図はサッカー関係者ではないので(初志貫徹して警察いくかはわからないとしても頭使う仕事に行きそうな感じ、この点、選手やめたら大学行きたいって言ってたメルベリにも通じる気が)、選手やめたらそんなに収入が見込めるわけではない=稼げる時に稼ぐってのが頭にあってもそれはそれで当たり前のことでしょう。この点、プレミア6.5年でそれなりの蓄えを享受してたニックとは若干違いがあると思います。
それにしても世界では巨額のお金が飛び交うサッカー界ですが、個々の国にはいろいろな事情というものがあるなあとしみじみします。そして高税とは言われますがデンマークの税制はデンマーク社会にとっては決して悪くはないと思うのですけどね。ただ日本に導入すると考えると高所得者さん達の根本的な意識改革がないと無理なので(高い税金を納めれば納めるほど、ギブアンドテイクにならずギブ部分のが多くなるけどそれを受け入れなくてはダメ。デンマークの高額納税者さん達はそれでよしとしているらしい)、かなわぬ理想な気がします。 | | |